(仮訳)カナリア諸島産の褐色のキクバゴケ属地衣の新種、Xanthoparmelia teydea
Pérez-Vargas, I. et al., 2010. Xanthoparmelia teydea, a new brown Xanthoparmelia (Parmeliaceae) from the Canary Islands. The Bryologist. Available at: http://www.bioone.org/doi/abs/10.1639/0007-2745-113.1.51 [Accessed November 23, 2015].
【R3-02408】2015/11/24投稿

【お読みください】
大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。

3行まとめ

カナリア諸島で採集された岩上生地衣の一種を検討し、Xanthoparmelia teydeaとして新種記載した。
本種は地衣体上面がオリーブ褐色、下面が暗褐色~黒色で、子器を有し、裂芽、粉芽、および偽盃点を欠くことなどで特徴づけられた。
本種は地衣成分として主にジロホール酸、レカノール酸などを含み、近縁種とはその組成などで区別された。
Spain, Tenerife Island, ‘El Teide’ National Park, ‘Sobre el Mirador de Fuente de Mesa’

(新種)

Xanthoparmelia teydea I. Pérez-Vargas, C. Hernández-Padrón & Elix
語源…テイデ(山)産の
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Xanthoparmelia pulla
同じXanthoparmelia pulla種群に含まれる
カナリア諸島に分布する
本種と異なりヨーロッパ温帯域。小アジア、北アフリカ、オーストラリア、ニュージーランドにおける分布が知られている
本種と異なり地衣成分として常に主にステノスポル酸およびジバリカト酸を含む
Xanthoparmelia pulloides
同じXanthoparmelia pulla種群に含まれる
カナリア諸島に分布する
岩上生地衣である
本種と異なりイスラエルにおける分布が知られている
本種と異なり沿岸域に分布する
本種より裂片のサイズが小さい
本種と異なり主な地衣成分が脂肪酸類、コンスチパチン酸、プロトコンスチパチン酸、デヒドロコンスチパチン酸、およびデヒドロプロトコンスチパチン酸である
Xanthoparmelia delisei
同じXanthoparmelia pulla種群に含まれる
カナリア諸島に分布する
本種より地衣体が淡く黄色を帯びる
本種と異なり裂片に斑点を生じる
本種と異なり地衣成分としてグロメリフェル酸およびグロメリン酸を含む
Xanthoparmelia glabrans
同所的に分布する(カナリア諸島の高山帯)
本種と異なりUV-または微かに類白色ではなくUV+強青白色
本種と異なり髄層にアレクトロン酸を含む